『XENO -ゼノ-』のルールとレビュー【中田敦彦の力作!】
ブログを移転して新しく立ち上げました。
本ページよりもわかりやすく説明していますので、ぜひそちらをご覧ください。
こんにちは、Tamyです。
日本では、ボードゲームは比較的マイナーなイメージでしたが、最近は徐々に人気も出てきましたね!
様々なゲームが登場して、嬉しい限りです。(とはいえ、コロナでなかなか遊べませんが…)
以前に紹介した『カタカナーシ』(https://tamy9507.hatenablog.com/entry/katakanasi-boardgame)など、テレビでも取り扱われる機会も出てきていますし、いずれは、メジャーな遊びの一つになっていくのではないでしょうか?
また、元オリエンタルラジオの中田敦彦さんも、Youtubeで自作のボードゲームのプレイ動画をあげています。これからもどんどん盛り上げてくれると嬉しいですね^^
今日は、中田敦彦さんが製作した『XENO -ゼノ-』を紹介していきたいと思います。
XENOってどんなゲーム?
知る人ぞ知る『ラブレター』というボードゲームがアレンジされたゲームです。
数字とイラストが描かれたカードを使い、それぞれのカードには効果があります。
XENOはカードのイラストもカッコよく、持っているだけでワクワクしてきますね^^
1人につき1枚を手札にし、自分の手番が回ってきたら山札から1枚を引きます。2枚のうちのどちらかを使い、もう1枚は手札に残ります。
山札がなくなったときに、手札のカードの強さが大きいプレイヤーが勝利となります。
また、カードの効果で他のプレイヤーを脱落させることもできます。それによって、最後の1人まで生き残った場合も勝利となります。
基本的には、数字が大きいカードを手に入れたプレイヤーが有利です。
しかし、大きい数字ばかりを残そうとすると、「このタイミングでこの効果を使うのは不自然じゃないかな?もしかすると、もう片方のカードを消費したくないのかも。」という具合に、自分の手札の数字が大きいことがバレてしまいます。
「他のプレイヤーの手札のカードを当てることで相手を脱落させる」といった効果のカードも存在しており、大きい数字のカードを最後まで手札に残しておくことは簡単ではありません。
自分の手札がバレないこと、相手の手札の数字を特定すること、大きい数字を残してゲーム終了を迎えることなど、様々な駆け引きが交差するゲームです。
『ラブレター』も同様のルールですが、『XENO』よりもカードの効果の種類が少なめで、シンプルになっています。その分、初心者の方でもプレイしやすい反面、『ラブレター』はカードの効果での即死が多いなど、やや運要素が強いゲームになっています。
逆に『XENO』は、カードの効果を覚えるのが少し大変ですが、それらを使って駆け引きをするのが楽しいゲームです。
カードの効果はやっているうちに覚えるので、まずはYoutubeのプレイ動画を見たりして、雰囲気を味わってみてください。
特に、トランプの『大富豪』が好きな方は、間違いなく気に入ると思います!
こんな人にオススメ
- 戦略性、運、駆け引きのバランスが取れたゲームがしたい
- 見栄えがカッコいいゲームがしたい
- ボードゲームに少し慣れてきたから、少し凝ったゲームがやりたい
内容物
- ゲームカード18枚(強さが1~8のカードが2枚ずつ、9,10のカードが1枚ずつ)
- ルールカード4枚(公式HPのQRコード付き。HPで効果の詳細が見れる。)
XENOのルール
ゲームの準備
- ゲームカード18枚をよく混ぜ、机に伏せて山札とします。
- 各プレイヤーは山札からカードを1枚引き、手札とします。
- 全員が引き終わった後、山札からカードを1枚伏せたまま取り、山札の下もしくは隣に横向きに置きます。これを『転生札』と呼びます。
(英雄が皇帝以外の効果で捨てさせられた時、英雄を持っていたプレイヤーはこの札でゲームに復帰できます。) - 最初に手番を行うプレイヤーを決めます。
- 最初のプレイヤーが決まったら時計回りに進めていきます。
※手札は他のプレイヤーから見えないように注意します。
ゲームの進行
手番プレイヤーは、山札の1番上のカードを1枚引き、手札に加えます。
2枚になった手札から1枚選び、その1枚を場に出して公開します。
全てのカードには「効果」があり、プレイヤーはその指示に従います。(効果は必ず発動しなければなりません。)
公開したカードは捨て札となり、自分の前に表向きで並べていきます。
カードの効果を発動し終えたら手番終了です。
次は時計回りに、左隣のプレイヤーが手番を行います。
ゲームの終了
次のいずれかが満たされた時、ゲームは終了します。
1.山札がなくなったとき
プレイヤーの手番の終了時に山札にカードが残っていない場合、ゲームは終了します。
カードの強さ(数字)がもっとも大きいプレイヤーが勝者となります。
もっとも強いカードを持つプレイヤーが2人いる場合は、引き分けとなります。
2.1人を残して全員が脱落したとき
1人を除く全てのプレイヤーが脱落した時、その時点でゲームは終了します。
最後まで生き残ったプレイヤーが勝利となります。
3.全員が脱落したとき
『貴族』(強さ6)の効果で対決した相手と手札の数字が同じだった場合は相打ちとなり、どちらも脱落します。その時、他にプレイヤーが残っていない場合は引き分けとなります。
カードの効果
少年(革命) 強さ:1
1枚目の使用時には、何も起こらない。既にこのカードが使われた状態で2枚目が使用された場合、他プレイヤー1人を指名する。そのプレイヤーは新たに山札から1枚カードを引き、2枚の手札を公開する。使用したプレイヤーはそのうち1枚を選択し、捨て札にする。
この効果は皇帝(強さ9)の『公開処刑』と同じだが、このカードの効果で英雄(強さ10)を脱落させることはできず、『転生』の処理を行う。
山札が0枚の時に2枚目の少年が使用された場合は、山札からカードを引けないため、効果を発動せずにゲームを終了する。
※つまり、強いカードを持ってそうなプレイヤーを指名して、手札の2枚のうちから好きな方を捨てさせることができます。
兵士(捜査) 強さ:2
プレイヤー1人を指名する。そのプレイヤーが持っているカードを予想し、宣言する。宣言が正解だった場合、そのプレイヤーは脱落する。ただし、英雄(強さ10)を当てた場合は、当てられたプレイヤーは敗北せず、『転生』の処理を行う。
※宣言が不正解だった場合、指名されたプレイヤーは不正解だったことを伝えます。自分のカードが何かを公開する必要はありません。
占師(透視) 強さ:3
プレイヤー1人を指名する。そのプレイヤーの手札を見ることができる。
乙女(守護) 強さ:4
このカードを使用した時、次の自分の手番になるまで他プレイヤーのカードの使用による効果を受けない。他プレイヤーは乙女を出したプレイヤーを使用したカードの効果の対象とすることはできるが、効果そのものは発動しなくなる。
※例えば、貴族(強さ6)のカードを消費したいけど、もう1枚の数字が小さくて対決したくない場合、乙女を出しているプレイヤーを指名し、『守護』の効果によって無効にさせることができます。
死神(疫病) 強さ:5
プレイヤー1人を指名する。そのプレイヤーは新たに山札から1枚カードを引き、元の手札とシャッフルし、使用したプレイヤーが裏向きの状態でどちらを残してどちらを捨て札にするか決める。
山札が0枚の時にこのカードが使用された場合は、山札からカードを引けないため、効果を発動せずゲームを終了する。
※少年(強さ1)の2枚目や皇帝(強さ5)の劣化です。捨てさせるカードはランダムで、手札に残った1枚を知ることもできません。
貴族(対決) 強さ:6
プレイヤー1人を指名する。そのプレイヤーと自分の手札を確認し合った後、強さが相手より高くないプレイヤーは脱落する(2人とも同じ強さだった場合はどちらも脱落する)。
※効果を発動したくない場合は、乙女(強さ4)を出しているプレイヤーを指名しましょう。
賢者(選択) 強さ:7
このカードを使用したプレイヤーは、次の自分の手番で山札からカードを引く際、3枚引いてその中から好きな1枚を選ぶ。選ばれなかった2枚は山札に戻り、選んだプレイヤーの前のプレイヤーが山札をシャッフルする。山札の残りが2枚以下の場合は、あるだけ引いた上で好きな1枚を選び残りは山札に戻る。
※このカードのメリットは、単に強いカードを引けるだけではありません。山札に残っているカードがわかれば、相手の手札も特定しやすくなるため、駆け引きを有利に進めることができます。
精霊(交換) 強さ:8
プレイヤー1人を指名する。そのプレイヤーと自分の手札を交換する。
※終盤で英雄(強さ10)や皇帝(強さ9)を奪うことができれば強力です。ただし、相手に交換後のこちらの手札がわかってしまうため、兵士(強さ2)を相手にあげてしまうと確実に脱落させられてしまいます。
皇帝(公開処刑) 強さ:9
プレイヤー1人を指名する。そのプレイヤーは新たに山札から1枚カードを引き、2枚の手札を公開する。使用したプレイヤーはそのうち1枚を選択し、捨て札にする。
また、英雄(強さ10)を公開処刑した場合、英雄が元の手札だったか山札から引いた札であったかに関係なく、転生できずに脱落となる。
山札が0枚の時にこのカードが使用された場合は、山札からカードを引けないため、効果を発動せずゲームを終了する。
※つまり、強いカードを持ってそうなプレイヤーを指名して、手札の2枚のうちから好きな方を捨てさせることができます。英雄(強さ10)を脱落させられる分、少年よりも強力です。
英雄(潜伏・転生) 強さ:10
このカードは使用することはできない。
兵士(強さ2)で手札を当てられた場合や、少年(強さ1)や死神(強さ5)の効果で捨てさせられた場合、即座に全ての手札を捨てて『転生札』を手札に加える(兵士による脱落は発生しない)。皇帝(強さ9)の効果で捨て札になった場合は、転生を行わず脱落する。
※山札がなくなったときに手札にしていれば確実に勝ちになるカードです。反面、使用することができないため、もう1枚のカードを必ず使用しなければなりません。このカードを手にした際には、選択肢が少ない分、運ゲー寄りの展開になります。うまく演技して隠し通しましょう。
XENOの感想、評価
「運と実力の絶妙なバランス!」
カード同士の組み合わせで、かなり多くの戦術が広がります。
特に終盤になると、捨て札を見れば使われていないカードがわかります。相手の手札がどのカードなのかによって取るべき選択肢が異なるため、非常に頭を使います。
例えば、相手の手札が強い場合は精霊(強さ8)で交換を仕掛けたいですし、英雄(強さ10)を持っていそうなプレイヤーがいるならば、カードの効果で捨てさせないといけません。
また、他のプレイヤーのカードの使い方を見ているうちに、その人の性格がわかってきて面白いです。僕の知り合いには、手札を読まれないようにするために、意味不明な動きをする人もいます(笑)
その一方、たまたま兵士(強さ2)で手札を当てられて即死したり、数字が小さいときに貴族(強さ6)で対決を迫られて脱落したりと、運の要素もあります。特に貴族(強さ6)と英雄(強さ10)の2枚が手札になった場合は、確実に対決で相手プレイヤーを脱落させることができます。ただし、貴族を使うと、自分の手札の強さが大きいことがバレてしまうので、必ずしも良いとは限りません。
そして、どのボードゲームにも言えることですが、人数が多いにつれて運ゲー要素は強くなります。(自分が行動を決められる機会が少ないため。)
より駆け引きを楽しみたいなら、2、3人のプレイがオススメです。
ルールが少し複雑なので、プレイの雰囲気を知りたい方は、中田敦彦さんの動画を見ると良いと思います。(特にメンタリストのDAIGOさんとの戦いは熱いですw)
駆け引きが好きな方は、ぜひプレイしてみてください!
プレイ人数 2~4人
プレイ時間 3~10分
手軽さ ★★★☆☆
持ち運びのしやすさ ★★★★★
推理力 ★★★★☆
駆け引き ★★★★☆
運ゲー ★★★☆☆
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