『ジャスト・ワン』のルールとレビュー【みんなで協力!被らないようにヒントを出そう!】
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本ページよりもわかりやすく説明していますので、そちらをご覧いただけると幸いです。
こんにちは、Tamyです。
『お題当て』といえば、パーティゲームの鉄板の1つですよね。
『伝言ゲーム』を初めとして、以前に紹介した『カタカナーシ』、人狼の要素を加えた『インサイダーゲーム』など、様々なものがあります。
(【外国語を使わずにお題を説明しよう!】『カタカナーシ』のルールとレビュー - 生活を彩る『遊び大全』)
『お題当て』は協力ゲームが多い印象ですが、今日はその中でも、お互いのことを知っているほど得点が伸びやすくなるゲームを紹介したいと思います。
大人数でやると特に盛り上がりますが、ゲーム性も非常に高く、ボードゲームに慣れている方にもオススメしたい1作です!
ジャスト・ワンってどんなゲーム?
回答者を1人決め、その他のプレイヤーはお題となる単語を確認します。各プレイヤーは、回答者にお題を伝えるために1単語ずつヒントを出しますが、他のプレイヤーと同じヒントを書くと無効になってしまいます。
誰もが思いつくようなヒントでは他の人と被ってしまいますし、あまりに遠まわしなヒントではお題が伝わりません。そんなジレンマが、絶妙なゲームバランスを成り立たせてくれます。
1ゲームにつき、お題は最大で13個です。より多くのお題を正答できるように、みんなで空気を読み合ってヒントを出しましょう。
近年、某ウイルスの影響でなかなか集まることが難しいですが、工夫すればビデオ通話でプレイすることも可能なので、ぜひプレイしてみてください。
2019年に『ドイツ年間ボードゲーム大賞』に選ばれている作品なので、ボードゲーム好きの方も気に入ること間違いなしです!
こんな人にオススメ
- 大人数でワイワイやりたい
- 手頃に遊べるゲームが欲しい
- zoomなどのビデオ通話で遊べるゲームが欲しい
内容物
- お題カード110枚
- イーゼル7本
- フェルトペン7本(イレイサー付き)
- 説明書
ジャスト・ワンのルール
ゲームの準備
1.カードをシャッフルし、裏向きのまま13枚のカードを選んで山にします。(他のカードは使わないため、箱にしまいましょう。)
2.イーゼルとフェルトペンを1人1つずつ受け取ります。
3.ジャンケンなどで最初の回答者を決めます。
ゲームの進行
1.お題を決める
回答者は、カードの表を見ないようにして、山札の1番上のカードを自分のイーゼルに立てかけ、他のプレイヤーに見えるようにします。
回答者は、1~5までの数字を選んで宣言します。カードに書かれたお題のうち、宣言された番号がゲームのお題になります。
例えば、回答者が「4」と宣言した場合、写真の『磁石』がお題になります。
2.ヒントを書く
回答者以外のプレーヤーは、自分のイーゼルにヒントとなる単語を1つだけ書きます(記号や絵を書いてはダメです)。
このとき、各プレイヤーは話し合ったり、自分のヒントを他のプレイヤーに見せることはできません。
3.被ったヒントは無効になる
回答者以外のプレイヤーは、お互いのヒントを一斉に見せ合います。このとき、回答者はまだヒントを見ないようにします。
プレイヤーはお互いのヒントを比べ、2つ以上出たヒントは無効となります。その場合、イーゼルをひっくり返し、回答者に見えないようにします。
写真の場合、「鉄」というヒントは被っているので、無効となります。
4.回答者はお題を当てる
回答者は、無効にならなかったヒントをもとにお題を答えます。回答のチャンスは1回しかありません。お題がわからない場合は、『スキップ』を宣言することもできます。
5.回答を判定する
〇正解した場合
お題カードを山札の脇に置いて『成功の山』として積んでいきます。
〇不正解だった場合
お題カードは得点にならず、箱にしまいます。また、ペナルティとして、山札のカードも1枚とって箱にしまいます。(不正解するたびに、挑戦できるお題が減っていきます。)
最後のラウンドの場合は山札がないため、『成功の山』から1枚とって箱にしまいます。
〇スキップした場合
お題カードは得点にならず、箱にしまいます。不正解のときと違って、ペナルティはありません。
6.ラウンドの終了
1~5の手順で1ラウンドとなります。1ラウンドごとに回答者は左隣の人に交替していき、山札がなくなるまでこの手順を繰り返していきます。
7.ゲーム終了
山札がなくなったらゲーム終了です。最終的な『成功の山』のカード枚数がスコアとなります。ちなみに、メーカーはスコアごとに以下のように評価をつけています。
13点:まさかのパーフェクト!もう1回できますか?
12点:すごい!友達も大いに感心しますね!
11点:これは侮れませんね!拍手喝采ものです!
9-10点:わお。なかなか大したものですね!
7-8点:平均というところですね。次はもう少し頑張れますか?
4-6点:初めてにしては上出来ですかね。また挑戦しましょう!
0-3点:まだまだです。何度もプレイして腕をあげましょう。
個人的な感覚では、友達や家族であれば9点くらい、お互いのことをあまり知らない仲であれば7点くらいを取ることができれば、なかなかだと思います。
無効となるヒント
以下のように、直接的にお題を伝えるようなヒントは出すことができません。間違えて書いてしまった場合は、無効になります。
表記違いや同音異義語
『鮭』のヒントとして「シャケ」や「酒」と書く など
外国語や方言にしたもの
『りんご』のヒントとして「アップル」と書く など
お題を含む単語
『学校』のヒントとして「小学校」と書く
『じゃがいも』のヒントとして「ポテトチップス」と書く など
(「チップス」と書くことはできます。「〇〇〇チップス」はダメです。)
同系の単語
『王女』のヒントとして「王子」と書く など
お題を独自の言葉で表したり、別の漢字を当てはめたもの
『トマト』のヒントとして「トメト」と書く
『新幹線』のヒントとして「親幹線」と書く など
固有名詞はOK
『アイドル』のヒントとして実在する人物の名前を書いたり、『海賊』のヒントとして「ワンピース」と書くのはOKです。
同じとみなされるヒント
表現が違っても、同じものを指す言葉はすべて同じヒントとみなし、無効になります。
具体的には以下のような場合です。
表記違いの単語
「ねずみ」「ネズミ」「鼠」 など
接尾語、接頭語がついたもの
「花」「お花」、「姉」「ねえちゃん」「お姉さま」 など
同じ言葉の複数形、性別違い、書き間違いなど
「消防士」「消防隊」、「看護婦」「看護士」、「王子」「王女」、「哲学」「鉄学」 など
お題が難しすぎる場合
お題によっては、プレイヤーが知らなかったり、ヒントを出すのが難しすぎる場合が稀にあります。(僕の身内は『クトゥルー』で詰みましたw)
その場合、お題が決まった時点で申告して、回答者は別の数字を宣言してお題を決めなおします。
3人プレイの場合
各プレイヤーはイーゼルを2本ずつ受け取り、1人につき2つのヒントを書きます。(最大で4つのヒントを出せることになります。)
ジャスト・ワンの感想、評価
お題当てゲームの決定版!
『ジャスト・ワン』は、他の人のヒントを推測したり、自分しか出せないようなヒントを考える楽しさがあります。お互いのことを知っているほど得点しやすいゲームです。
紙一重の判断でヒントが無効になるのをまのがれたり、自分のヒントが回答者に伝わった時はとても嬉しいです。
一方、ヒントの出し方で、その人の好きなものや性格がわかるという楽しさがあるので、初めて遊ぶ人たちとのアイスブレイクにも最適です。僕自身、ボドゲカフェで知らない人と遊んだことがありますが、「このヒント、通じるんだ!」という場面があったりして、とっても盛り上がりました。
今では定価(3,080円)で入手可能ですが、一時期はプレミアがついて8,000円を超えていた時期もあり、面白さは折り紙つきです。
ただし、ポケットサイズではないので、旅行などに持っていくには少し大きいかもしれません。手提げカバンやリュックには無理なく入るサイズので、友達の家に持っていくくらいなら苦労しないと思います。
また、人数が多いほどたくさんヒントを出せますが、少人数の場合も、ヒントが被るリスクが少ないというメリットがあるので、ゲームバランスの上ではどの人数でも楽しめます。ただし、ヒントが被ったときには、「あぁ!やっぱりやめとけばよかった!」「マジか!これ、被るのか!」といったように、むしろ場が盛り上がるので、人数が多い方が一段と楽しくなります。
誰にでもオススメできる作品なので、友達や家族で集まる機会がある方は、ぜひプレイしてもらえると嬉しいです!
プレイ人数 3~7人
プレイ時間 20分
対象年齢 8歳以上
手軽さ ★★★★★
協力ゲー ★★★★★
ゲームバランス ★★★★★
持ち運びのしやすさ ★★★☆☆
運ゲー ★☆☆☆☆
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